古代のことがらを学ぶことによって、現代の指針とすることができるのではないかと思っています。

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  1000のクラカトア火山が一度に爆発

天変地異の神話の多くはその中で、ひどい寒さと暗い空の、黒く燃える灰のような雨が降った時代を語っている。シベリア、ユーコン、アラスカに横たわる広大な「死の弓型」の土地においては、何百年にもわたってそのような状態が続いたのだろう。

「泥の中や骨や象牙の積み重なるところには、火山灰も堆積している。絶滅がおこったときに火山噴火が起こったのは偶然ではない。」

ウィスコンシン氷原が後退している最中に、火山噴火が多発した形跡が数多く残っている。
アラスカの凍った黒泥地帯のはるか南、ロサンゼルスのラブレアの有名なタール坑には、何千という有史以前の動植物が、一緒に埋もれていた。

発掘された動物は野牛、馬、らくだ、ナマケモノ、マンモス、マストドンなどだが、サーベル犬歯の虎は、少なくとも700匹出てきている。関節が外れた人間の遺骸も発見された。遺骨は軟炭に埋没していたが、絶滅したハゲワシの骨と一緒に出てきた。

一般的に言えば、ラブレアの遺物(砕かれ、つぶれ、変形した様々な種類の動物の死骸)は、突然襲った大規模な恐ろしい火山噴火を雄弁に物語っているという。

・・・・・・このような大きな墓場を作った強大な噴火は、ウィスコンシン氷期(最後の氷河期のことを指している)が終わるころには多発しているが、氷河期全体を通して発生している。それは北アメリカだけでなく、中央アメリカ、南アメリカ、北大西洋、アジア大陸、日本でも発生している。

・・・・・・このような爆発がたくさん起こったら、噴火のあった地方が破壊されるだけでなく、地球全体の気候が非常に悪化することが分かるだろう。・・・(氷河期の噴火と)よく似ているのは、1883年のインドネシアのクラカトアの噴火だ。

この時の噴火は猛烈なもので、3万6000人が死亡し、4800キロも離れた場所でも爆発音が聞こえた。・・・ジャワ海とインド洋沿岸には30メートル以上の高波が押し寄せた。・・・18立方キロメートルの岩と大量の灰とほこりが舞い上がり、超高層大気圏に打ち上げられた。

この結果、地球の大空は2年間以上も目に見える形で暗くなり、夕陽は非常に赤かった。
この期間、地球の平均気温は大きく下がった。なぜなら火山灰が空を漂い、太陽光線を宇宙に反射していたからだ。
氷河期の特徴であった活発な火山活動のばあい、ひとつではなくたくさんのクラカトアが爆発したと想像するべきだ。・・・・・・



  世界的な洪水

・・・・・・・大変動が沈静化した期間に巨大な氷河が溶けはじめると、破壊的な洪水が次から次へと起こったに違いない。さらに地球の外殻の一部は、何百万トンもの氷の重さで、地球内部の岩流圏に沈み込んでいた。

ところが氷が溶けはじめたので、外殻が突然盛り上がりはじめ、大規模な地震を起こし、轟音がこだました。あるときは特に変動が激しかった。
ほとんどの動物が絶滅したのは紀元前1万1000年から紀元前9000年の間だった。

このときに気候が激変している が、そのメカニズムはまだ分かっていない。






bo01.jpg


クラカトア(別名クラカタウ)火山の噴火。西暦535年と1883年に噴火している。

「535年の大規模な噴火はインドネシアの文明に歴史的な断絶を引き起こし、世界各地に異常気象をもたらした。その痕跡は樹木の年輪や極地の火山灰の堆積のような物的なものから歴史文書に至るまで広範囲に亘っている」という。(ウィキペディア)


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 「ノアの大洪水 その2」でも紹介したように、紀元前1万1000年頃の最後の氷河期の終わり、北アメリカ大陸にはハドソン湾を中心にした巨大な氷床がありましたが、その後急激に解け始めました。

その反対に、北半球の裏側のアラスカとシベリアでは何が起こっていたか・・・

今日は、これについてグラハム・ハンコックが「神々の指紋」の中で書いていた部分を紹介しようと思います。 

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最後の氷河期には、すべての生物に対して恐ろしい力が襲いかかった。

これがどのように人類に影響を与えたかは、当時の他の大きな動物たちが受けた被害に対する確実な証拠から、推察することができる。

それらの証拠は多くの謎を含んでいる。・・・・・・


   アラスカとシベリアー突然の氷結

アラスカとシベリアの北方領域は、1万3000年から1万1000年前にかけて、死を伴う大混乱に襲われたようだ。北極圏のあたりでは大規模な天災の爪痕が見られ、数知れぬ巨大動物たちの遺体が発見されている。

残骸の多くにはまだ肉がついており、驚くほど大量のマンモスの牙が完璧な状態で保存されている。両方の地域でマンモスの遺体はソリ用の犬のえさになっており、フェアバンクス(アラスカ州の都市)のレストランでは、マンモス・ステーキをメニューに載せている。

ある専門家は、「何百、何千という動物たちが死ぬと同時に冷凍された。そうでなければ肉も牙も腐敗したはずだ・・・・・・何かものすごい力が働いてこのような破局が訪れたのだ」という。・・・・・・

前代未聞の天変地異が起こった形跡がある。マンモスと野牛たちが、引き裂かれ押しつぶされているのだ。まるで怒り狂った神の手によって行われたみたいだ。

ある場所には、マンモスの前足と肩があり、黒くなった骨には筋肉や毛や爪がまだついている。
その近くには野牛の首と頭蓋骨があり、脊髄には靭帯が付着している。
角を覆うキチン質も保存されている。ナイフなどの刃物の形跡は全くない(狩人が関係していた形跡がない)。

動物たちは単純に引き裂かれ、わらや紐のように一か所に吹き寄せられたのだ。だが、動物たちの重さは数トンもある。骨の山に混じって木があるが、それらもねじれ、裂かれて、絡み合っている。

この全体の上に黒泥がかぶさり、堅く凍結している。


  img_686565_61139329_0.jpg
   (この写真、どこからのものか出所が分からないのですが、珍しいのでお借りしてきました)

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        シベリア

北シベリア平原にはサイや羚羊(れいよう)や馬や野牛など、そのほかの多くの草食動物が繁殖していた。
また、それらの動物を餌にするトラなどの、多彩な肉食動物が繁殖していた・・・・・・・

それらの多くの動物は、マンモスと同じようにシベリアのずいぶん北のほうにまで生息していた。
北極海の沿岸やもっと北のリャーホフ諸島やニューシベリア諸島など、北極点のすぐそばでも棲息していた。

研究者たちは、紀元前1万1000年前の大災害が起こる前にシベリアに棲んでいた34種類の動物のうち、28種類以上が温暖な気候にしか棲めないことを確認している。

34種類の中にはマンモスや巨大な鹿、ハイエナ、ライオンなどが含まれている。
大量絶滅にまつわる最も大きな謎は、北に行けば行くほどマンモスやその他の動物の死骸が増えることである。

シベリアに厳しい寒さが訪れ、大変動が起こったことを示唆するのは、絶滅した動物が死ぬ直前に食べていた食物だ。
「マンモスは突然死んだ。極寒の中で大量に死んだ。死はあまりにも急激だったので、食べた食物が消化される間もなかった・・・・・・草、イトシャジン、キンポウゲ、柔らかいスゲ、野生の豆がその体内でみつかったが、食道でも胃でも、まだ形状をとどめていた。」

言うまでもないが、そのような植物は、現在のシベリアでは育たない。したがってそのような植物が育っていたということは、紀元前1万1000年前のシベリアは快適な気候の豊かな土地であり、もっと暖かかったようだ。

世界の他の場所では最後の氷河期が終わろうとしていたのに、楽園だった場所がなぜ死の冬を迎えてしまったのか?

・・・・・・だがはっきりしていることは、1万1000年から1万3000年前のシベリアに、破壊的な氷結が恐るべき速度で起こり、その後、この土地は氷に閉ざされてしまったままだということだ。

7か月の夏があったのに、ほとんど一晩のうちに10か月も氷と雪に埋もれる土地に変わってしまったアヴェスターの伝承とも不気味な一致を見せている。



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地球儀を回してみるとすぐに分かることですが、北極点がどこになるかによって、北アメリカ大陸とシベリア(アラスカ)は気候が正反対になることがわかります。

すなわち、北アメリカが北極点に来るととシベリア・アラスカは温暖になり、逆にシベリアの方が北極点に近づくと、北アメリカは緯度が下がって温かく(暑く)なります。


                      (北極が中心の地図)
             globe-arctic-d2.jpg


   (左手にある大陸が北アメリカとグリーンランド、右手がシベリアとヨーロッパになります。)
                         


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