永遠の「時間の周期 」



2013.05.04
ご心配かけました。しばらくぶりの更新です。
だいぶ前に遡りますが、アンコールのことについて「ギザとアンコールとの不思議な関係」という記事を書きました。
でもアンコールのことについてはまだ書き足りていないと思ったので、続きを書きたいと思います。
以下は、グラハム・ハンコック「天の鏡」からの引用のつづきです。
..................................................................................................................................
ヒンドゥー教の三位一体の三番目の神であるシヴァ(破壊の神)は、特別のしるし「リンガ」を持っている。
石を彫って作られたこの「リンガ」は男根のシンボルで、ペニスの形や円錐形、または直立した柱の形をしている。
「シヴァのリンガ」が、神の精子で作られたヴィシュヌ神の輝く「金の卵」と結び付けられると、どうしても巨石で造られたヘリオポリスの「柱」イヌを思い出さずにはいられない。

ヘリオポリスのオベリスク (エジプト・カイロ)
(http://www.obelisk-t.jp/photo1j.htmより)
高さ:20.75メートル、重さ:121トン。現存する古代エジプトのオベリスクの中で最古のもの。
オベリスクの起源は、ヘリオポリスで行われていた太陽神信仰のベンベン石(尖石)崇拝だといわれている。聖書では「オン(On)」として再三登場する。
イヌの上には不思議なピラミッド型のベンベンが乗っており、これは精子」や「生む」や再生といった意味を持つ。
ピラミッドテキストによると、ヘリオポリスで起こった出来事は新しい周期、新しい時代、新たなる創造のはじまりだったという。
そして、同じことはヴィシュヌ、ブラフマー、シヴァが「暗闇」から出現したあとにも起こっている。
つまり、全能の神が目覚め、現在の宇宙が動き始めたのだ。
インドの経典には「宇宙は暗闇の形で存在し、だれにも気づかれず、はっきりした印もなく、論理で到達できず、知ることもできず、完全に没していた・・・・・・・」とある。
その暗闇の中、宇宙的な時間の水に漂いながら、「神は蛇の膝の上で眠っていた」のだ。
なぜ、この蛇は「残り」という意味の「シェーシャ」という名で呼ばれるのだろうか?
フランスの東洋学者アラン・ダニエールは、次のように説明する。
万物が停止されても、完全に終わることはない。そこには微妙な形で、それまで存在し、これから出現するすべての胚芽が残り、世界は再び立ち上がれる。
破壊された宇宙の、この「残り」が、無限の海に浮かぶ蛇に具現化され、眠るヴィシュヌが横たわる寝床となるのだ。
ダニエールによれば、シェーシャは時間の周期を表しているという。・・・・・・・
アンコールの至るところにたたずむナーガ蛇は、「世界の時代」の誕生と死、時間の永遠の再生に結びついている。

蛇神ナーガ(欄干の端には必ずナーガがあるということです。)
(画像はここより)
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
FC2 Blog Ranking←「FC2ブログランキング」登録してみました。よかったらクリック頂けると幸いです。
だいぶ前に遡りますが、アンコールのことについて「ギザとアンコールとの不思議な関係」という記事を書きました。
でもアンコールのことについてはまだ書き足りていないと思ったので、続きを書きたいと思います。
以下は、グラハム・ハンコック「天の鏡」からの引用のつづきです。
..................................................................................................................................
ヒンドゥー教の三位一体の三番目の神であるシヴァ(破壊の神)は、特別のしるし「リンガ」を持っている。
石を彫って作られたこの「リンガ」は男根のシンボルで、ペニスの形や円錐形、または直立した柱の形をしている。
「シヴァのリンガ」が、神の精子で作られたヴィシュヌ神の輝く「金の卵」と結び付けられると、どうしても巨石で造られたヘリオポリスの「柱」イヌを思い出さずにはいられない。

ヘリオポリスのオベリスク (エジプト・カイロ)
(http://www.obelisk-t.jp/photo1j.htmより)
高さ:20.75メートル、重さ:121トン。現存する古代エジプトのオベリスクの中で最古のもの。
オベリスクの起源は、ヘリオポリスで行われていた太陽神信仰のベンベン石(尖石)崇拝だといわれている。聖書では「オン(On)」として再三登場する。
イヌの上には不思議なピラミッド型のベンベンが乗っており、これは精子」や「生む」や再生といった意味を持つ。
ピラミッドテキストによると、ヘリオポリスで起こった出来事は新しい周期、新しい時代、新たなる創造のはじまりだったという。
そして、同じことはヴィシュヌ、ブラフマー、シヴァが「暗闇」から出現したあとにも起こっている。
つまり、全能の神が目覚め、現在の宇宙が動き始めたのだ。
インドの経典には「宇宙は暗闇の形で存在し、だれにも気づかれず、はっきりした印もなく、論理で到達できず、知ることもできず、完全に没していた・・・・・・・」とある。
その暗闇の中、宇宙的な時間の水に漂いながら、「神は蛇の膝の上で眠っていた」のだ。
なぜ、この蛇は「残り」という意味の「シェーシャ」という名で呼ばれるのだろうか?
フランスの東洋学者アラン・ダニエールは、次のように説明する。
万物が停止されても、完全に終わることはない。そこには微妙な形で、それまで存在し、これから出現するすべての胚芽が残り、世界は再び立ち上がれる。
破壊された宇宙の、この「残り」が、無限の海に浮かぶ蛇に具現化され、眠るヴィシュヌが横たわる寝床となるのだ。
ダニエールによれば、シェーシャは時間の周期を表しているという。・・・・・・・
アンコールの至るところにたたずむナーガ蛇は、「世界の時代」の誕生と死、時間の永遠の再生に結びついている。

蛇神ナーガ(欄干の端には必ずナーガがあるということです。)
(画像はここより)
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
FC2 Blog Ranking←「FC2ブログランキング」登録してみました。よかったらクリック頂けると幸いです。
- 関連記事
-
-
一夜にして沈んだ大陸 2013/07/04
-
Cygnus Mystery (シグナス・ミステリー) 2013/06/21
-
白鳥座(Cygnus)、歳差運動とアンコールの壁画 2013/06/16
-
年寄りになった太陽神の話 2013/05/15
-
なぜ女性が上なのか? 2013/05/08
-
ヘリオポリスの天文学 2013/05/07
-
永遠の「時間の周期 」 2013/05/04
-
アンコールつづき 2013/02/21
-
なぜ、「紀元前10500年」なのか?・・・しし座の時代からみずがめ座の時代へ 2013/02/17
-
ギザとアンコールとの不思議な関係 2013/02/06
-
世界のあちこちに見かける「鳥頭」の神 2013/02/03
-
13000年周期の謎と、宇宙の螺旋(らせん) 2013/01/21
-
太陽神への感謝 2013/01/04
-
スポンサーサイト