葦牙(あしかび)



2014.01.23
ちなみに、葦牙(あしかび)とはどんなものかと思って調べてみたら、葦(あし)の芽であることが分かりました。
「葦」というのは、ご存知のように水辺の植物で、このように非常に丈が高く、丈夫でまっすぐ天に伸びるものです。(高いもので2、3メートルくらいはありそう)

そして、そんな葦の芽である葦牙(あしかび)とは・・・

こんなにちっちゃくてかわいいのです。(ちなみに、葦の芽は尖っているので、葦角(あしづの)ともいうそうです。
やっぱり、「葦牙」と書くだけあって、動物の「牙」みたいですね。
それが、もう少しだけ成長すると・・・こんな感じに伸びていきます。

そして、日本書紀では「ほの黒い中に「牙(きざし)」があらわれ、清く明るいものがたなびいて・・・」とあるので、
もしかするとこの兆し、じゃなくて牙(きざし)とは物質ではなく、こういう感じのものだったのかもしれませんね。

(こちらの記事より Realtime Image Gallery の写真をお借りしました。)
フィンランドのピルッカラで 2014年 1月 14日に撮影されたものだそうです。
前ページの引用文で「葦牙(あしかび)のように萌えあがるものがあらわれ、そこから宇麻志阿斯訶備比古遲神(うましあしかびひこじのかみ)、天之常立神(あめのとこたちのかみ)の独神が現れて姿を隠したとしている。」と訳されていましたので、
「宇麻志阿斯訶備比古遲神」(うましあしかびひこじのかみ)についてさらに調べると、この名前は
「宇麻志(うまし)」「阿斯訶備(あしかび)」「比古遲神(ひこじのかみ)」とみっつの部分に分かれるようで、宇麻志(うまし)というのは霊妙な、また阿斯訶備(あしかび)は葦牙(あしかび)で、比古遲神(ひこじのかみ)は男性の神の意味があるようです。
つまり、「霊妙な葦牙(あしかび)の男神」、といった感じでしょうか。
この部分、詳しくはこう書いてあるようです:
・・・次に国稚(くにわか)くして、浮かべる脂(あぶら)の如くして水母(くらげ)なす漂(ただよ)える時に、葦牙(あしかび)のごと萌え謄(あが)る物に因りて成りませる神の名(みな)は、宇麻志阿斯訶備比古遅(うましあしかびひこぢ)の神。
次に天(あめ)の常立(とこたち)の神。この二柱の神もみな独神(ひとりがみ)に成りまして、身(み)を隠(かく)したまひき。
宇麻志阿斯訶備比古遅(うましあしかびひこぢ)の神と、天(あめ)の常立(とこたち)の神は独りの神になったと。
天之常立神(あめのとこたちのかみ)という漢字の中に含まれている意味を考えてみると、「天の常に立つ神」。
つまり、葦の芽のようなものから始まった神は、常に立って天地万物を支える立派な男神(柱)へと成長したのではないでしょうか。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
FC2 Blog Ranking←「FC2ブログランキング」登録してみました。よかったらクリック頂けると幸いです。
「葦」というのは、ご存知のように水辺の植物で、このように非常に丈が高く、丈夫でまっすぐ天に伸びるものです。(高いもので2、3メートルくらいはありそう)

そして、そんな葦の芽である葦牙(あしかび)とは・・・

こんなにちっちゃくてかわいいのです。(ちなみに、葦の芽は尖っているので、葦角(あしづの)ともいうそうです。
やっぱり、「葦牙」と書くだけあって、動物の「牙」みたいですね。
それが、もう少しだけ成長すると・・・こんな感じに伸びていきます。

そして、日本書紀では「ほの黒い中に「牙(きざし)」があらわれ、清く明るいものがたなびいて・・・」とあるので、
もしかするとこの兆し、じゃなくて牙(きざし)とは物質ではなく、こういう感じのものだったのかもしれませんね。

(こちらの記事より Realtime Image Gallery の写真をお借りしました。)
フィンランドのピルッカラで 2014年 1月 14日に撮影されたものだそうです。
前ページの引用文で「葦牙(あしかび)のように萌えあがるものがあらわれ、そこから宇麻志阿斯訶備比古遲神(うましあしかびひこじのかみ)、天之常立神(あめのとこたちのかみ)の独神が現れて姿を隠したとしている。」と訳されていましたので、
「宇麻志阿斯訶備比古遲神」(うましあしかびひこじのかみ)についてさらに調べると、この名前は
「宇麻志(うまし)」「阿斯訶備(あしかび)」「比古遲神(ひこじのかみ)」とみっつの部分に分かれるようで、宇麻志(うまし)というのは霊妙な、また阿斯訶備(あしかび)は葦牙(あしかび)で、比古遲神(ひこじのかみ)は男性の神の意味があるようです。
つまり、「霊妙な葦牙(あしかび)の男神」、といった感じでしょうか。
この部分、詳しくはこう書いてあるようです:
・・・次に国稚(くにわか)くして、浮かべる脂(あぶら)の如くして水母(くらげ)なす漂(ただよ)える時に、葦牙(あしかび)のごと萌え謄(あが)る物に因りて成りませる神の名(みな)は、宇麻志阿斯訶備比古遅(うましあしかびひこぢ)の神。
次に天(あめ)の常立(とこたち)の神。この二柱の神もみな独神(ひとりがみ)に成りまして、身(み)を隠(かく)したまひき。
宇麻志阿斯訶備比古遅(うましあしかびひこぢ)の神と、天(あめ)の常立(とこたち)の神は独りの神になったと。
天之常立神(あめのとこたちのかみ)という漢字の中に含まれている意味を考えてみると、「天の常に立つ神」。
つまり、葦の芽のようなものから始まった神は、常に立って天地万物を支える立派な男神(柱)へと成長したのではないでしょうか。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
FC2 Blog Ranking←「FC2ブログランキング」登録してみました。よかったらクリック頂けると幸いです。
- 関連記事
-
-
諏訪の「御柱 (おんばしら) 祭」~ 最後の”縄文王国”の謎~(その2) 2016/09/16
-
諏訪の「御柱 (おんばしら) 祭」~ 最後の ”縄文王国” の謎~ 2016/07/24
-
纏向遺跡(まきむくいせき) つづき 2014/07/08
-
邪馬台国の謎・・・奈良県の纏向(まきむく)遺跡 2014/07/03
-
天と地を結ぶ「心御柱(しんのみはしら)」 2014/02/06
-
「 左回り 」 と 「 右回り 」 2014/02/01
-
葦牙(あしかび) 2014/01/23
-
古事記の創世神話 その4 2014/01/21
-
古事記の創世神話 その3 2013/12/28
-
古事記の創世神話 その2 2013/12/21
-
古事記の創世神話 2013/12/21
-
スポンサーサイト
|
- |
- |
page top
|