古代のことがらを学ぶことによって、現代の指針とすることができるのではないかと思っています。

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2015 01 00:00:00

地下洞窟にまつわる「蛇」の伝説

私にはコリンズ氏の本をすべて訳すことは到底できませんが、全体に目をとおして大体の意味をつかみ、その中で特に興味のあるところについては詳しく調べました。その中で、少しですが訳してみたところを皆さんにご紹介します。

それは、地下洞窟が「 EL-Hanash 」 と呼ばれる巨大な蛇のすみかであると考えられていたということに関してです。

以下はこの本の後半のほうで、コリンズ氏らの一行が地下洞窟の調査を終えたあと、墓の守護をしている Ahmed という人(たぶん現地の人)に、この地下洞窟についてインタビューしたところです。
( 注・「墓の守護」・・・地下洞窟の入り口は「Tomb of the Birds」(鳥の墓)と呼ばれているため )

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(「Beneath The Pyramids (ピラミッドの下に)」p・188~)
The abode of el-Hanash ( EL-Hanash のすみか)

Ahmed, the tomb guardian, seemed happy that he had enabled our eventful investigation of the catacombs. Outside he answered questions, admitting to Saad that he had never entered the caves himself.

墓の守護をしている Ahmed は、私達が地下洞窟への充実した調査ができたことを喜んでくれているようでした。 外で彼は Saad の質問に答え、彼自身は洞窟に入ったことは今までに一度もなかったことを認めました。

Why not?

“El-Hanash”,Ahmed announced, before providing an explanation .
Saad translated, saying that the caves were thought to be the abode of a giant snake called el-Hanash.


「何故ですか?」と聞くと、彼は説明するより前に 「 El-Hanashですよ。 」と言いました。
「洞窟はエルーハナッシュ と呼ばれる巨大な蛇のすみかであると考えられていたからです。」とSaad は通訳しました。

Apparently,it was “nine meters” (30feet)long, and anyone attempting to enter el-kahf (Arabic for "the cave"or "caves") would be squeezed to death within its powerful coils.

そのヘビは 9メートル(30フィート)もの長さがあり、「el-kahf (アラビア語で洞窟を意味する)」 に入ろうとする者は誰でも、その強力なコイルで締め殺されてしまうでしょう。」

As to what type of snake it was,Ahmed replied, “el-cobr a,”which, of course,is a species that features prominently in ancient Egyptian art and religious as the uraeus, a symbol of magical power and kingship.

「それがどんなタイプのヘビであろうと」、とAhmed は答えました。
「もちろん、それは 『ウエラウス』 として古代エジプトの芸術や宗教の中で目立った特徴のある、魔法のパワーと王の特徴を備えた "エル・コブラ"という種類です。」


Yet, plainly, cobras never reach the size declared by Ahmed, meaning that the story of El-Hanash was obviously some kind of local fable.

にもかかわらず、Ahmed はコブラが彼の言った大きさに達することはないとはっきり認めました。
これが意味するのは、「 El-Hanash 」の話が明らかにその地域の寓話(ぐうわ)のようなものだったということです。


             n-haje01.jpg
            エジプトコブラ こちらによると、アフリカに広く分布し、全長は100-200cmで、最大は300cmにもなるという非常に大きなコブラだそうです。)
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コリンズ氏自身は、私のように地下洞窟や Duat という概念を実際の「星間雲」と関連付けて考えてはいませんが、洞窟にまつわる「蛇」に関する伝承については、数ページをさいて考察しています。

その中で、「おそらく洞窟それ自体が、蛇の体として見られていた」ということについて述べている部分がありますが、これなども「太陽神の夜の旅」という概念や、それを物理的に表現した「 Duat の地下世界 」が、ただ単なる空想上の産物ではなく、実際の太陽系の軌道を表わしているのではないかと考えた理由のひとつです。


(p.199~200)

In fact, there is a case for assuming that the caves of el-Hanash were themselves the origin behind the concept of the duat underworld in ancient Egypt's funerary religion, the reason why Giza came to be called Rostau, the "mouth of the passages", the same name as the deepest part of the Duat in the Am-duat text.

実際、「el-Hanash 」の洞窟それ自体が、古代エジプトの葬祭信仰の「デゥアトの地下世界」というコンセプトの背後にある、「起源」であったと仮定する場合があります。・・・ギザが Am-duatテキストの中のデゥアトの一番深い部分と同じ名前である「ロスタウ」="通路の「口」"と呼ばれるようになった理由は。

It is a conclusion strengthened in the knowledge that in the Twelfth Hour, or final hour, of the Am-duat, the deceased, as the sun god, passes through the body of a giant snake called Ankh-neteru.

その推量は、アムーデュアトの12時、あるいは最後の時間に、死者が太陽神として「アンク-ネテル」と呼ばれる巨大な蛇の体を通過するという知識によって強められました。 

Afterward, he leaves behind the darkness and is reborn on the eastern horizon within the sky goddess Nuit's body (here the word used for "body"is ihty, which can also mean "vulva"or "pubis").

その後、彼(死者)は暗闇を後にして、空の女神ヌトの体内で東の地平線上に再生する。(ここでは(ヌトの) "体"に使用される単語は、 "外陰部""恥骨"を意味する 「ihty」 です。)

The idea that the Ankh-neteru snake actually becomes the cave tunnel of the Duat, through which the deceased has to pass from tail to mouth, is perhaps based on an abstract belief that caves themselves were seen as the bodies of snake.

アンク-ネテルヘビが、実際にデゥアトの洞窟のトンネル・・・ 死者がその尾から口までを通過しなければならなかった ・・・になるという考えは、おそらく「洞窟それ自体が、蛇の体として見られていた」という抽象的な信念に基づいています。

Was this the origin behind the regend of el-Hanash haunting Giza’s subterranean world?

(どうして)EL-Hanash の伝説の背後にある起源(巨大な蛇)は、ギザの地下世界につきまとうのでしょうか?

Was it the genius loci,or guardian spirit, of the caves themselves , a folklorish projection of the sheer existense of their dark, winding tunnels and passageways?

それは、洞窟の守護神、あるいは守護霊なのでしょうか?

あるいは洞窟自体の暗く、曲がりくねったトンネルや通路などの存在そのものを伝える民間伝承の投影なのでしょうか?
                                              (以上引用)



       Galactic_Plane_1_20150605163637178.jpg


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