古代のことがらを学ぶことによって、現代の指針とすることができるのではないかと思っています。

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2012 30 21:13:37

大英博物館展へ行ってきました

ご存知のように、今東京の上野ではツタンカーメン展、六本木では大英博物館展をやっているのですが、私は混みそうなツタンカーメン展は後回しにして、会期の短い大英博物館展のほうに先に行ってきました。(9/17まで)

大英博~1


平日の午後に行ってきたのですが、大英博物館展のある六本木ヒルズ52階の会場はそれほど混んでおらず、また暑い中を外で待ったりする必要もないので、わりあいスムーズに見てこれました。(日比谷線六本木駅からC1出口を出ると、ヒルズ方面に地下通路がつながっているのですぐわかります。)

入り口のところで音声ガイドを500円で借りましたが、会場にもパネルや展示品ひとつひとつに説明がついていたので、結局ほとんど使わずに済みました。そうした展示品の細かい説明は省くとして・・・ここでは、おおざっぱな感想を書かせていただきたいと思います。

派手なイメージのツタンカーメン展に比べ、こっちの方が地味な感じがしますが、内容的には古代エジプトの「死生観」をテーマにしており、冥界への旅など私の興味のある分野を深められそうな気がしたので、行くことにしました。

「大英博物館 古代エジプト展」

まず、行く前から私なりに興味があったのは、エジプト死者の書の全長37メートルのパピルス。これは死者が亡くなってから冥界へ行くまでの旅を描いたもので、翌日腰が痛くなるほどじっくり見せていただきました。

自分でも死者の書の解説本はもっているのですが、やはり、本物を見てみたいという気持ちと、なにか新しい発見もあるかもしれないという期待感からわくわくしてみました。

しかし、解説のついている絵に関しては残念ながら目新しいものはあまりなく・・・その点では、私もずいぶんと詳しくなってしまったんだなあと、嬉しいような寂しいような気持ちもあったのですが。

でも、37メートというと大分長いので、解説と解説のあいだに描かれている絵の多くは、じっくり見てもやはり意味がよくわからないのが残念でした。(文字が読めればいいのですが)

一方でその他の展示物の方は、ぞっとさせられたりはっとさせられるものがいくつかあって、面白く見ることができました。

まずは、入ってすぐのところにある緑色の顔をしたオシリス神像。なんというか、かわいらしい感じでした。

EFBDB5EFBDBCEFBE98EFBDBDE7A59E-6e2d8.jpg


そして、一番インパクトがあったのは、布に巻かれた本物のミイラと、ミイラの入っていた木棺。
それの置かれた部屋に足を踏み入れたとたん、ぞくっとするものがありました。(神官イレトホルイルウという人のものでした。)

木棺に描かれた故人の顔も、まるで生きているようにリアルで。・・・こんなに近寄ってじっくり見てもいいものだろうかと、死者に対して恐れ多い気持ちさえ湧きました。

そしてイトイネブの、緑色の顔をした大きな人形棺は迫力ありすぎて、恐ろしくさえあり、・・・そういうものが置いてあるときは、少し足早に通り過ぎたりしました。(笑)
(でも、展示物の多くは興味深かったので、ほとんどじっくり観察しましたが。)

人形棺の中には、死者が無事に冥界へたどりつくため、内部にもびっしりと文字「死者の書」が描きこまれたものがありましたが、それを見ていたときにふっと気がついて、感銘を受けたことがありました。

それは、それを書いた人が、死者が亡くなった後にもそれを読めるということを確信していた、という疑いようもない事実にでした。・・・文章にしてしまうと「それは当たり前だ」と言われてしまいそうですが、それらのものを実際に目の前にして、その強い信念に打たれたのです。


20120710_2541820.jpg
     ベスエンムウトの人形棺に記された「死者の書」

そういえば、コフィンテキストが書かれた四角い棺の内部にも、冥界への道案内と思しき図が描かれていましたが、それもこれも、亡き死者の霊魂が無事に冥界へたどり着くためのものでした。これらの展示物には、その強い願い以外には、死者の霊魂の存在そのものに対する疑いは、微塵も感じられませんでした。

大ピラミッドの女王の間や、貴族の墓などにある偽扉(ぎひ・・・死者の霊魂が出入りするための扉)が実際には開いていない(つまり出入りできない)のも、すべて死後の霊魂の存在に対する「確信」とも呼べるほどの信念があったからに他ならないということに、エジプトに興味をもつ多くの人たちも気に留めてくれればいいなあ、と思わずにはいられませんでした。


j5-103.jpg


アンケトの偽扉 古王国第6王朝時代(前2345-2181年頃) サッカラ出土       
    
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・・・・・・そうこうしているうちに最後の部屋になり、そしてその部屋にはベンチが置いてあって、座って映像を見れるようになっていました。

そこには、死者の書の最後に出てくる「天と地の始まり」の絵が映し出されていたのですが、それについての音声による解説はたしかこういうものでした。

太陽神は毎日、朝日と共に昇り、昼の間は天空の女神ヌトの体をつたって空を(東から西に)移動して行きます。
そして日が暮れると共に、太陽神も地球の裏側を通っていきますが、夜のあいだ、太陽神は冥界に下って行くと考えられていました。そして、また翌日には太陽神は再生して天空を回ります。

この解説について私自身は疑問に思ったので、自宅に帰って念入りに調べていくうちにまた新たな発見がありましたが、これについては、今書こうかどうしようかと迷っています。

なぜかというと、もう十分に書きたかったことは書いてきたので、これ以上読者の不安をあおるようなことを書いていいものかどうかと思うからです。私としては、もうそろそろこういった類の記事を書くのはやめようかと思っていたのですが・・・

それに、ソースが英文なので和訳できた範囲でしか私自身の理解が及ばなかったこともあり、・・・それでもこの発見はいくつかの点で私の予想と一致していたため、とても興味深いものでした。


         figure_02.gif

                       「エジプト人の宇宙観」

(上に覆いかぶさっているのが天空の女神ヌトで、下に寝ているのが大地の神ゲブ。太陽神の舟がヌトの体をつたって航行しているようす。)


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