「氷河期」とは、そもそも何だったのか?(火山の噴火と洪水)



2012.11.03
1000のクラカトア火山が一度に爆発
天変地異の神話の多くはその中で、ひどい寒さと暗い空の、黒く燃える灰のような雨が降った時代を語っている。シベリア、ユーコン、アラスカに横たわる広大な「死の弓型」の土地においては、何百年にもわたってそのような状態が続いたのだろう。
「泥の中や骨や象牙の積み重なるところには、火山灰も堆積している。絶滅がおこったときに火山噴火が起こったのは偶然ではない。」
ウィスコンシン氷原が後退している最中に、火山噴火が多発した形跡が数多く残っている。
アラスカの凍った黒泥地帯のはるか南、ロサンゼルスのラブレアの有名なタール坑には、何千という有史以前の動植物が、一緒に埋もれていた。
発掘された動物は野牛、馬、らくだ、ナマケモノ、マンモス、マストドンなどだが、サーベル犬歯の虎は、少なくとも700匹出てきている。関節が外れた人間の遺骸も発見された。遺骨は軟炭に埋没していたが、絶滅したハゲワシの骨と一緒に出てきた。
一般的に言えば、ラブレアの遺物(砕かれ、つぶれ、変形した様々な種類の動物の死骸)は、突然襲った大規模な恐ろしい火山噴火を雄弁に物語っているという。
・・・・・・このような大きな墓場を作った強大な噴火は、ウィスコンシン氷期(最後の氷河期のことを指している)が終わるころには多発しているが、氷河期全体を通して発生している。それは北アメリカだけでなく、中央アメリカ、南アメリカ、北大西洋、アジア大陸、日本でも発生している。
・・・・・・このような爆発がたくさん起こったら、噴火のあった地方が破壊されるだけでなく、地球全体の気候が非常に悪化することが分かるだろう。・・・(氷河期の噴火と)よく似ているのは、1883年のインドネシアのクラカトアの噴火だ。
この時の噴火は猛烈なもので、3万6000人が死亡し、4800キロも離れた場所でも爆発音が聞こえた。・・・ジャワ海とインド洋沿岸には30メートル以上の高波が押し寄せた。・・・18立方キロメートルの岩と大量の灰とほこりが舞い上がり、超高層大気圏に打ち上げられた。
この結果、地球の大空は2年間以上も目に見える形で暗くなり、夕陽は非常に赤かった。
この期間、地球の平均気温は大きく下がった。なぜなら火山灰が空を漂い、太陽光線を宇宙に反射していたからだ。
氷河期の特徴であった活発な火山活動のばあい、ひとつではなくたくさんのクラカトアが爆発したと想像するべきだ。・・・・・・
世界的な洪水
・・・・・・・大変動が沈静化した期間に巨大な氷河が溶けはじめると、破壊的な洪水が次から次へと起こったに違いない。さらに地球の外殻の一部は、何百万トンもの氷の重さで、地球内部の岩流圏に沈み込んでいた。
ところが氷が溶けはじめたので、外殻が突然盛り上がりはじめ、大規模な地震を起こし、轟音がこだました。あるときは特に変動が激しかった。
ほとんどの動物が絶滅したのは紀元前1万1000年から紀元前9000年の間だった。
このときに気候が激変している が、そのメカニズムはまだ分かっていない。

クラカトア(別名クラカタウ)火山の噴火。西暦535年と1883年に噴火している。
「535年の大規模な噴火はインドネシアの文明に歴史的な断絶を引き起こし、世界各地に異常気象をもたらした。その痕跡は樹木の年輪や極地の火山灰の堆積のような物的なものから歴史文書に至るまで広範囲に亘っている」という。(ウィキペディア)
/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
FC2 Blog Ranking←「FC2ブログランキング」登録してみました。よかったらクリック頂けると幸いです。
天変地異の神話の多くはその中で、ひどい寒さと暗い空の、黒く燃える灰のような雨が降った時代を語っている。シベリア、ユーコン、アラスカに横たわる広大な「死の弓型」の土地においては、何百年にもわたってそのような状態が続いたのだろう。
「泥の中や骨や象牙の積み重なるところには、火山灰も堆積している。絶滅がおこったときに火山噴火が起こったのは偶然ではない。」
ウィスコンシン氷原が後退している最中に、火山噴火が多発した形跡が数多く残っている。
アラスカの凍った黒泥地帯のはるか南、ロサンゼルスのラブレアの有名なタール坑には、何千という有史以前の動植物が、一緒に埋もれていた。
発掘された動物は野牛、馬、らくだ、ナマケモノ、マンモス、マストドンなどだが、サーベル犬歯の虎は、少なくとも700匹出てきている。関節が外れた人間の遺骸も発見された。遺骨は軟炭に埋没していたが、絶滅したハゲワシの骨と一緒に出てきた。
一般的に言えば、ラブレアの遺物(砕かれ、つぶれ、変形した様々な種類の動物の死骸)は、突然襲った大規模な恐ろしい火山噴火を雄弁に物語っているという。
・・・・・・このような大きな墓場を作った強大な噴火は、ウィスコンシン氷期(最後の氷河期のことを指している)が終わるころには多発しているが、氷河期全体を通して発生している。それは北アメリカだけでなく、中央アメリカ、南アメリカ、北大西洋、アジア大陸、日本でも発生している。
・・・・・・このような爆発がたくさん起こったら、噴火のあった地方が破壊されるだけでなく、地球全体の気候が非常に悪化することが分かるだろう。・・・(氷河期の噴火と)よく似ているのは、1883年のインドネシアのクラカトアの噴火だ。
この時の噴火は猛烈なもので、3万6000人が死亡し、4800キロも離れた場所でも爆発音が聞こえた。・・・ジャワ海とインド洋沿岸には30メートル以上の高波が押し寄せた。・・・18立方キロメートルの岩と大量の灰とほこりが舞い上がり、超高層大気圏に打ち上げられた。
この結果、地球の大空は2年間以上も目に見える形で暗くなり、夕陽は非常に赤かった。
この期間、地球の平均気温は大きく下がった。なぜなら火山灰が空を漂い、太陽光線を宇宙に反射していたからだ。
氷河期の特徴であった活発な火山活動のばあい、ひとつではなくたくさんのクラカトアが爆発したと想像するべきだ。・・・・・・
世界的な洪水
・・・・・・・大変動が沈静化した期間に巨大な氷河が溶けはじめると、破壊的な洪水が次から次へと起こったに違いない。さらに地球の外殻の一部は、何百万トンもの氷の重さで、地球内部の岩流圏に沈み込んでいた。
ところが氷が溶けはじめたので、外殻が突然盛り上がりはじめ、大規模な地震を起こし、轟音がこだました。あるときは特に変動が激しかった。
ほとんどの動物が絶滅したのは紀元前1万1000年から紀元前9000年の間だった。
このときに気候が激変している が、そのメカニズムはまだ分かっていない。

クラカトア(別名クラカタウ)火山の噴火。西暦535年と1883年に噴火している。
「535年の大規模な噴火はインドネシアの文明に歴史的な断絶を引き起こし、世界各地に異常気象をもたらした。その痕跡は樹木の年輪や極地の火山灰の堆積のような物的なものから歴史文書に至るまで広範囲に亘っている」という。(ウィキペディア)
/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
FC2 Blog Ranking←「FC2ブログランキング」登録してみました。よかったらクリック頂けると幸いです。
- 関連記事
-
-
「水瓶座の勝利 」 2013/03/01
-
青龍、白虎、朱雀、玄武 2013/02/27
-
朱雀、鳳凰、ガルーダ、そしてフェニックス 2013/02/27
-
八咫烏(やたがらす)の起源を求めて 2013/02/23
-
前置き・・・このブログを読むにあたって 2013/01/12
-
今年はお世話になりました。 2012/12/31
-
「氷河期」とは、そもそも何だったのか?(火山の噴火と洪水) 2012/11/03
-
「氷河期」とは、そもそも何だったのか? 2012/11/03
-
過去記事の一覧 6月~3月(始めから) 2012/10/16
-
いくつもの「太陽」の時代 2012/10/16
-
過去記事の一覧 (7月4日以降) 2012/10/12
-
インカ帝国が築き上げた「太陽観測所」 2012/09/04
-
太陽系が置かれている状況 2012/08/17
-
スポンサーサイト