「ヴェーダ」について、そして「キリスト教について」思うこと



2013.02.07

アンコールワット彫刻
いつもは本の抜粋ばかりなので、今日は珍しく感想を書いてみようと思います。
前記事の「ヴィシュヌ神はひとりでありながら3つの面を持ち、創造、保護、破壊を行う」というところと、それでも「信心深い者にとっては3者は同じである」という最後のことば、共にけっこう衝撃と感銘を受けました。
さすが、ハンコックをして「人類の古代における霊的教えの最も優れた記録のようだ」と言わしめただけのことはあるなあ、と思いました。私自身もキリスト教よりも先にヴェーダの教えに触れていればよかったのに・・・とちょっぴり恨めしく思いました。
なぜならこのように最初から教えてくれれば、万一神の「破壊的な」側面に出会ったとしても、困惑したり、ましてや信仰を失ったりなどしなくて済むと思うからです。
教会では(恐らく、どこも似たような傾向があると思うのですが)礼拝の説教などで、神の「愛」や「創造主」いう側面については強調しても、その逆である神の「破壊的とも思えるような」側面についてはあまり触れられない傾向があるからです。(少なくとも私の行っていた教会ではそうでした)
しかし「ノアの大洪水」の話だけとっても、いくら人類が罪深い行いをしたからといって、全ての人間を滅ぼしてしまうなんて極端だと思えるし、また旧約聖書の中には神が「こういう場合はその人を殺さねばならない」と支持している箇所もあったりして、少なくともそんな甘い神様じゃないと思えるわけです。
旧約にある神と人との物語を読みこんでいくと、「主なる神を怒らせると恐い」という気持ちにさせる側面が確かにあり、「神は愛である」といいながらどうしてこんな残酷なことができるのか、私にはどうしてもよく理解できないところがありました。
また、牧師さんからは「神はひとりひとりの祈りを聞いてくれて、必ず応えてくれる」、「あるいは、その祈りが聞かれないのは、御心(みこころ)に叶わないことを祈るからだ」などということを繰り返し聞かされたものですから、祈り続けても聞かれなかったり、また、その逆の不幸と思えるようなことが人生に続いたりしたときに、人間不信ならぬ「神不信」に陥ったりもしました。
そういう時にかぎって、浮世のどんな理不尽なことがらに対しても神が救いの手を差し伸べないように見えることが計り難く、また許し難く思え、神の愛が全く信じられなくなってしまったこともあったのです。
しかし、そういう真っ暗な心境のとき、ナチス・ドイツの収容所で極限の体験をしたユダヤ人(エリ・ヴィーゼル)の「夜」という伝記に出会い、それを読んで衝撃を受け、180度わたしの中の「神」感が変わりました。(今回調べてみて気がついたのですが、彼はこの本を書いた後、1986年にノーベル平和賞を受賞しています。)
・・・考えてみるとこのあたりから、知らず知らず現代で「スピリチュアル」と言われている方向に惹かれていったような気がします。
その後、精神世界の本を読み漁るようになってからは、長い歴史のなかで私自身がなんども輪廻転生し、そのなかに「因果応報」という法則が働いていることを知ることで、あるていど人生のしくみについて視野が開かれ、精神的にも救われたように思います。
また、魂は永遠なわけですから、神が全人類を滅ぼしたとしても人はまたどこかで生き返れるわけで、その過程である病や死をも引っくるめて「学び、あるいは修行 」だととらえることさえできれば、人生に無駄なことは何一つないということになるのでしょう。
今のキリスト教には、キリストの生きていた時代にはあったはずの、こうした優れた霊的視点が欠けていることがとても大きな損失のように思えるのです。
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