八咫烏(やたがらす)の起源を求めて



2013.02.23
昨日のつづきです。
ちなみに、「鳶」(とび)という鳥がどんな鳥かよくわからなかったので調べてみると、「タカ目タカ科に属する鳥類の一種」だそうで、やっぱり猛禽類の鳥だということが分かりました。関西でいう「トンビ」のことだそうです。
「ピーヒョロロロロ…」という鳴き声でよく知られている鳥だと聞いて、「ああ、あれか」と思い出しました。


トンビって、初めてアップで写真で見るとまるで鷹かワシみたいですね・・・。
ちなみにWikipediaでは、「三足烏」(さんそくう、さんぞくう)という項目があったので調べてみました。
三足烏(さんそくう、さんぞくう)は神話や絵画などに見られる三本の足を持ったカラスのこと。
アジア、アナトリア半島、北アフリカなどに見られる。
烏を太陽の象徴とする神話は、マヤ文明でも見られ、黒い烏は太陽の黒点を表しているという説もあるが、三本足のものは東アジア特有である。

漢代の壁画。右が火烏(三足烏)。
三足烏の意味
東アジアでは三足烏の足が3本なのは、陰陽では偶数を陰、奇数を陽とするが、3は奇数であり太陽と同じ陽となるからだといわれている。
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~各国の神話~
鳥の神話は、世界に広がっており、太陽と関連付けられていることが多い。
〈中国〉
三足烏(さんそくう、さんぞくう、拼音: sānzúwū サンズゥウー)は、中国神話に登場する烏で、太陽に住むとされ(ただし他の神話もある)、太陽を象徴する。
日烏(にちう、拼音: rìwū リーウー)や火烏ともいい、月の兎の月兎と対比される。しばしば3本の足をもつとされ、三足烏とも呼ばれる。
また、金色という説もあり、金烏(きんう、拼音: jīnwū ジンウー)とも呼ばれる。なお三足烏の「金烏」の絵は、日本の1712年(正徳2年)刊の「和漢三才図絵」の天の部の「日」の項にも認められる。
太陽に住んでいるとされ、太陽黒点を元にした神話であるとする説もある(中国では漢代までには黒点が発見されていた)。ただし太陽にいるのは金鶏(きんけい)であるとの神話もある。
また別の神話では、太陽は火烏の背に乗って天空を移動する。ただしこれに対し、竜が駆る車に乗っているという神話もある。
このような物語もある。
「大昔には10の太陽が存在し、入れ替わり昇っていた。
しかし尭帝の御世に、10の太陽が全て同時に現れるという珍事が起こり、地上が灼熱となり草木が枯れ始めたため、尭帝は弓の名手羿に命じて、9つの太陽に住む9羽の烏を射落とさせた。
これ以降、太陽は現在のように1つになった。」(『楚辞』天問王逸注など)
〈朝鮮〉

太陽の中に描かれた三足烏の高句麗の壁画。左は竜、右は鳳凰。
三足烏(삼족오 Samjokgo サムジョゴ)は高句麗の建国神話などに見られる。また、火烏ともする。『淮南子』に「昔、広々とした東海のほとりに扶桑の神樹があり、10羽の三足烏が住んでいた……」と見える。
扶桑は古くは高句麗のあった地域とされ、この10羽の3本足の烏が順番に空に上がり、口から火を吐き出すと太陽になるという。 また「日中有烏 而月中有蟾蜍」との記述もあり中国の3本足烏は太陽そのものの象徴であった。『芸文類聚』にも記述されている。
高句麗の天孫は、三足烏の羽根を飾った父(太陽の化身)により身籠もった卵から生まれ、三足烏は王族の象徴であるとされる。古墳壁画にも3本足の烏三足烏が描かれている。
〈日本〉
詳細は「八咫烏」を参照
日本では三足烏が八咫烏(ヤタガラス)と呼ばれ同一視される。
神武東征において神武天皇を導く役割を与えられている。
〈その他〉
三足烏はエジプト神話の壁画に見られる。これはリュキアやパンフィリアの三足巴から考え出されたとされる。
また、ギリシャ神話のアポロンの烏である烏座を描いたものでは時にカラスが3本足の姿で描き表される。
〈太陽の象徴と鳥〉
烏に限定しなければ、鳥を太陽の象徴とする神話が世界各地にあることがジェームズ・フレイザーにより指摘されている。たとえば、エジプト神話の太陽神ホルスは隼(はやぶさ)頭である。
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古来、三足烏(そんぞくう)であるヤタガラスが太陽を背景にして描かれることが多いのは、水瓶座の時代には、春分の日に太陽が真東から昇る直前に水がめ座が昇ってくることから来ているとも考えられそうです。
(前ページ参照→「夜明けの一時間ほど前に、水瓶座が東の地平線から姿を現し、太陽が昇る位置の真上にくるのを目にするだろう。」)


東に昇る太陽が地平線を黄金色の光で染めるとともに、その上空にあった3本足の烏である水瓶座もまた、金色に染まって見えたのではないでしょうか。また、水がめ座と共に昇る太陽は、この鳥の背に乗って天空を移動するように見えたのかもしれません。
これらのことを照らし合わせると、いよいよヤタガラスは水がめ座の象徴であったに違いない と思えてくるのです。
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ちなみに、「鳶」(とび)という鳥がどんな鳥かよくわからなかったので調べてみると、「タカ目タカ科に属する鳥類の一種」だそうで、やっぱり猛禽類の鳥だということが分かりました。関西でいう「トンビ」のことだそうです。
「ピーヒョロロロロ…」という鳴き声でよく知られている鳥だと聞いて、「ああ、あれか」と思い出しました。


トンビって、初めてアップで写真で見るとまるで鷹かワシみたいですね・・・。
ちなみにWikipediaでは、「三足烏」(さんそくう、さんぞくう)という項目があったので調べてみました。
三足烏(さんそくう、さんぞくう)は神話や絵画などに見られる三本の足を持ったカラスのこと。
アジア、アナトリア半島、北アフリカなどに見られる。
烏を太陽の象徴とする神話は、マヤ文明でも見られ、黒い烏は太陽の黒点を表しているという説もあるが、三本足のものは東アジア特有である。

漢代の壁画。右が火烏(三足烏)。
三足烏の意味
東アジアでは三足烏の足が3本なのは、陰陽では偶数を陰、奇数を陽とするが、3は奇数であり太陽と同じ陽となるからだといわれている。
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~各国の神話~
鳥の神話は、世界に広がっており、太陽と関連付けられていることが多い。
〈中国〉
三足烏(さんそくう、さんぞくう、拼音: sānzúwū サンズゥウー)は、中国神話に登場する烏で、太陽に住むとされ(ただし他の神話もある)、太陽を象徴する。
日烏(にちう、拼音: rìwū リーウー)や火烏ともいい、月の兎の月兎と対比される。しばしば3本の足をもつとされ、三足烏とも呼ばれる。
また、金色という説もあり、金烏(きんう、拼音: jīnwū ジンウー)とも呼ばれる。なお三足烏の「金烏」の絵は、日本の1712年(正徳2年)刊の「和漢三才図絵」の天の部の「日」の項にも認められる。
太陽に住んでいるとされ、太陽黒点を元にした神話であるとする説もある(中国では漢代までには黒点が発見されていた)。ただし太陽にいるのは金鶏(きんけい)であるとの神話もある。
また別の神話では、太陽は火烏の背に乗って天空を移動する。ただしこれに対し、竜が駆る車に乗っているという神話もある。
このような物語もある。
「大昔には10の太陽が存在し、入れ替わり昇っていた。
しかし尭帝の御世に、10の太陽が全て同時に現れるという珍事が起こり、地上が灼熱となり草木が枯れ始めたため、尭帝は弓の名手羿に命じて、9つの太陽に住む9羽の烏を射落とさせた。
これ以降、太陽は現在のように1つになった。」(『楚辞』天問王逸注など)
〈朝鮮〉

太陽の中に描かれた三足烏の高句麗の壁画。左は竜、右は鳳凰。
三足烏(삼족오 Samjokgo サムジョゴ)は高句麗の建国神話などに見られる。また、火烏ともする。『淮南子』に「昔、広々とした東海のほとりに扶桑の神樹があり、10羽の三足烏が住んでいた……」と見える。
扶桑は古くは高句麗のあった地域とされ、この10羽の3本足の烏が順番に空に上がり、口から火を吐き出すと太陽になるという。 また「日中有烏 而月中有蟾蜍」との記述もあり中国の3本足烏は太陽そのものの象徴であった。『芸文類聚』にも記述されている。
高句麗の天孫は、三足烏の羽根を飾った父(太陽の化身)により身籠もった卵から生まれ、三足烏は王族の象徴であるとされる。古墳壁画にも3本足の烏三足烏が描かれている。
〈日本〉
詳細は「八咫烏」を参照
日本では三足烏が八咫烏(ヤタガラス)と呼ばれ同一視される。
神武東征において神武天皇を導く役割を与えられている。
〈その他〉
三足烏はエジプト神話の壁画に見られる。これはリュキアやパンフィリアの三足巴から考え出されたとされる。
また、ギリシャ神話のアポロンの烏である烏座を描いたものでは時にカラスが3本足の姿で描き表される。
〈太陽の象徴と鳥〉
烏に限定しなければ、鳥を太陽の象徴とする神話が世界各地にあることがジェームズ・フレイザーにより指摘されている。たとえば、エジプト神話の太陽神ホルスは隼(はやぶさ)頭である。
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古来、三足烏(そんぞくう)であるヤタガラスが太陽を背景にして描かれることが多いのは、水瓶座の時代には、春分の日に太陽が真東から昇る直前に水がめ座が昇ってくることから来ているとも考えられそうです。
(前ページ参照→「夜明けの一時間ほど前に、水瓶座が東の地平線から姿を現し、太陽が昇る位置の真上にくるのを目にするだろう。」)


東に昇る太陽が地平線を黄金色の光で染めるとともに、その上空にあった3本足の烏である水瓶座もまた、金色に染まって見えたのではないでしょうか。また、水がめ座と共に昇る太陽は、この鳥の背に乗って天空を移動するように見えたのかもしれません。
これらのことを照らし合わせると、いよいよヤタガラスは水がめ座の象徴であったに違いない と思えてくるのです。
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